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キャロル・セラジ チェンバロ・リサイタル 2003/06/14 武蔵野市民文化会館
チェンバロとハープシコードがどう違うのか、今までよく判らなかったのだが、やっと同じ楽器だと知り安心した。
BEATLESのIn My Lifeの間奏で鳴っている楽器、あれがそうです。
ピアノは鍵盤を押すと、ハンマーが弦を叩いて音を出す。
チェンバロは鍵盤を押すと、ツメが弦を引っ掻いて(弾いて)音を出す。
ちなみにピアノが発明されるまでは、チェンバロはかなりメジャーな楽器だったようです。

さて、キャロル・セラジ。
たいへん素敵な演奏会だったのだが、
演奏者と聴衆と音楽との関係に、なんとも言えない違和感があった。
どうやらこの手の音楽は、もともと宮廷音楽だったようである。
なので、貴族が食事したりする時など、日常生活の中で添えられたBGMだったのではないだろうか。
コンサートホールで、500人の観客が、2時間ものあいだ一挙手一投足をジッと凝視していたら、たしかに窮屈。

それと、この楽器は、ホールで聴くには、音がかなり小さい。
最後列のチケットを買ってしまったのは、ちょっと失敗だったかもしれない。
『クラシックのコンサートは、後ろの席の方が、いい音で聴ける。』
どこかでそんな事を聞いたことがあって、ツウぶってみたのは失敗だった。
キャロルセラジは綺麗な人だったし、素直に前のほうの席をとるべきだった。

きらびやかな音色で、迫力とか壮大とかとはまた違った音楽。
「ブラボー!」とスタンディングオベーションするというよりは、
「素敵だったね」とポロっと言うのが丁度いいような、そんなリサイタルだった。
アンコールに、2回も応えて演奏してくれたのも、嬉しかった。
キャロル・セラジは温かくやさしい、柔らかな笑顔で、なんとなく小野リサがダブった。
他の芸術と比べても、音楽はかなりストレートに「人となり」を表すように感じる。
そういえば、パイプオルガンの人は、神経質かつこだわりの強そうな顔で、音楽家というよりは科学者っぽかった。

チェンバロ・リサイタルとかオルガン・リサイタルとか、
『リサイタル』という言葉、実はなんとなく苦手だ。
世代的なこともあるのかもしれないが、ぼくが初めてその言葉を知ったのはアニメからだった。
今の子供達も見てるのかなぁ、ドラえもん。
間違いない。日本で一番有名なリサイタルは『ジャイアン・リサイタル』である。
「おぅれはぁジャイアーン!がぁっきだいしょぉー・・・・・」
そういえば、彼の音楽もまた、人となりをよく表しているなぁ。

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