| □index□ ■column■ |
| 忙しくて後回しにしていたのだが、今週でもう終わりだというので、慌てて観にいった。 建築の展覧会は、大体いつもつまらない。 模型・スケッチ・図面が展示してあるだけで、作品はどこか他のところに建っている。 ただ、今回の安藤忠雄展、表参道の同潤会の建て替え案の模型が展示してあり、それを観たかった。 同潤会、もちろん保存して欲しい。そう思わない人なんていないだろう。 「建て替え反対」そう言うのは簡単だし、正論。 でも保存には莫大なお金がかかり、かと言って大きな利益が生めるわけでもない。利権の問題も泥沼。 現実問題、芸術家ではなくて建築家として、 「保存という選択肢は有り得ない」、そう考えた時、安藤さんの案は最善を尽くしていると思う。 『建築物』から発想するのではなくて、『並木道に馴染む』建築にする。 青山アパートはもう取り壊し始めたという。 本当にそれは残念なことで、なにか大切な友人を失ったかのように心が痛い。 でも、あの豊かな並木道は変わらず残っている。 そして、世界のANDOは尽力をつくして、心の風景を残そうとしている。 東京駅ステーションギャラリー、 1914年に建てられ、空襲を通り過ぎてきた、剥き出し煉瓦のギャラリー。 ここには何を展示しても、歴史が刻み込んだ建築の迫力にはかなわない。 それを承知で、ここで展覧会をした安藤忠雄。 だからこそ、僕は期待して、新しい青山の風景を待っている。 ![]() |
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