| □index□ ■column■ |
| 「ジブリのやつで何が一番好き?」という質問に 紅の豚 と答えた人がいた。 大して話題にもならなかったこの映画を、なぜあえて・・・ 観たらわかっちゃったね。 これはもう男の話ですよ。 あらすじなんか一行で書けちゃう。 『不細工な男だけど、仕事ができるから、イイ女にモテちゃう』 うーん、まさに男の話。 西部劇で、時代劇で、刑事もので、定番のストーリー。 でもね、コレがいいのよ。 映画全編、隅々まで行き届いた、男心。 『一匹狼』『メカ』『頼れる技術者』『プライド』『強がり』『戦友・旧友』『貸し』『借り』『やんちゃで憎めない娘』『聖母タイプの美女』『決闘と芽生える友情』『引き立てる雑魚悪党』 書けばきりがない、これでもかこれでもか、ディテールもしっかり男のロマン。 宮崎駿、この人はズバ抜けているけれど、手法とかストーリーとか、特別新しい事をやっているわけではない。 実は定番中の定番を、エンターテイメントの王道を真っ直ぐに進んでいる。 なのに、唯一無二の結果を残す。 ここ数年、バブルがはじけて、それを社会が受け止め始めた頃からだろうか、 『ナンバーワン より オンリーワンのがいいさ』 という向きがある。(SMAPも堂々と歌っているけど・・・) 僕自信もずっとそう思って生きているのだけれど、 社会としてのこの風潮には、いやーな危険を感じている。 「ナンバーワンになるのはスゴーク大変、というか並みの努力では無理。 でもオンリーワンになら僕でも、“そのままの自分”でもなれるかも。」 そんな甘っちょろい、逃げる自分のいい訳が、 さも正当な言い分のように思えてしまう、すり替えマジック。 宮崎駿という人は、奇をてらわず飛び道具を使うわけでもなく、 正当な道を真っ直ぐに進んで、本物のオンリーワンになってしまった。 まったくもう、クリエイターに言い訳をさせない、嫌な存在だなぁ。 と、駆け出しのアーキテクトは思うのであります。 |
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